さぬき市議会議員 名倉たけし
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議会報告

平成22年さぬき市議会第1回定例会

一般質問事項

1 さぬき市戦略会議をつくろう
2 海水や大気の環境について
3 臨農学級の開設を(農業教育のすすめ)
4 市長さん、政治姿勢の転換を
5 永住外国人の選挙権について


1 さぬき市戦略会議をつくろう
<質問>
 私は、前12月議会で市長さんのマニフェストをお願いしたのですが、作らないとの事で残念です。
 そこで、さぬき市戦略会議を要求します。

(1)  人口減少社会、ゼロ成長、逆ピラミッドの人口構成は、もう決定的です。旧志度町はどうか。大串半島は観光客でにぎわいません。「正月の初日の出」を見る場所にはいいです。ワイナリーは事業仕分けをすれば民間で出来ることです。小田峠の普通財産の土地は当分売れないでしょう。それをみこして、不動産売り払い事務処理要綱(?)をつくって、先送りを決め込んでいます。土地開発公社の塩づけ土地は、自治体をつぶしますよ。旧津田町はどうか。「松原だけが残った」というのが実感です。これらを検討するため、さぬき市戦略会議が必要です。
(2)  さぬき市の財政再生について、さぬき市を財政再建団体にしてはならないという、市長の気持ちはよく解ります。では、どういった政策をとっているのか。今ひとつ解りません。戦略会議で議論したいものです。
(3)  「コンクリートから人へ」というスローガンは大好きです。人口減少社会で、どんどん飛行場をつくり、高速道路を、新幹線を造っても財政破たんは明白です。しかし、さぬき市の住民が財政にどの程度依存しているのかよく解りません。さぬき市の財政依存度やさぬき市の経済成長率を教えてください。私は、さぬき市は田舎だから、財政出動が必要と思って、昨年自民党のこども手当てを単独で実施して、3月に支払、6月には民主党の子ども手当てを支払えば、少しは市民生活が楽になるのかなあと思ったわけです。市民病院の入札も、ゼネコンにすべて支払えば、さぬき市内にお金は回りません。工夫して、地元の業者も使ってください。
(4) 公共事業の削減について
 公共事業の中で、下水道事業は9割減になったといううわさです。様々な公共事業補助金をまとめて創設する新しい交付金への振替が決まったといいます。下水道より低コストで済む合併浄化槽へカジを切る自治体が増加しているらしいです。さぬき市の下水道計画はどうなるのでしょうか。戦略会議で、検討してはいかがですか。
(5) 観光について
 今年はNHK大河ドラマが龍馬伝を放映しています。高知へは相当多くの観光客が見込まれます。香川県では瀬戸内国際芸術際が予定されています。四国へは相当の観光客が見込まれます。それをさぬき市へ引き寄せる対策をとろうではありませんか。特に外国人を引き寄せよう。
(6) 耕作放棄地の利用について
 耕作放棄地が増えていますが、さぬき市でどれくらいありますか?いかに有効すべきか、太陽光発電などいかがでしょうか。
(7)  子ども手当ての支給の時、給食費の未納者や地方税未納税者に対して、この手当てを相殺できないか。戦略会議で検討してはいかがですか。
(8)  さぬき市の沿岸、特に西部では、漁業の被害があるのではないでしょうか。カキの収穫が半減しているとか。ノリ養殖も好調ではないようです。ノリの色が悪くなっているという噂です。戦略会議で検討してはいかがですか。
(9)  男女共同参画の条例がされた現在、政策課から独立して、男女共同参画推進室をつくってはいかがですか。
<答弁>
名倉 毅議員の質問にお答えいたします。
まず、「さぬき市戦略会議の設置について」であります。

(1) 私は、限られた財源を有効に活用し、将来にわたって安全で安心できる、夢の持てるさぬき市を実現するためには、市議会や市民の皆さんのご意見をお聞きすることが極めて重要であると認識しており、これまで市議会はもとより、行政改革推進委員会をはじめとする各種審議会等において、様々なご意見やご提言をいただき、市政運営に反映するように努めてきたところであります。

したがいまして、ご提案いただきました「さぬき市戦略会議の設置」につきましては、会議の位置づけやメンバーなど、その具体的内容をお示しいただいた上で検討させていただきたいと思います。

なお、少子高齢化・人口減少社会の中で、地域の活性化を図るためには、その地域が持っている資源を最大限活用する必要があります。

幸いなことに、さぬき市には多くの資源があり、今後とも工夫をこらして「みんなで暮らすふるさとさぬき」の発展に力を尽くしてまいりたいと考えております。
(2) 次に、「財政再生と組織改正」についてであります。

さぬき市の財政状況は、実質公債費比率が県下の市町で最も高く、将来負担比率も決して低い状況でないことに加え、最近では法人市民税が大幅に減少するなど、依然として厳しいものがありますが、平成20年3月に策定した財政健全化策などに基づき、人件費を削減するとともに、公債費負担の適正化等により、市債残高が減少し、財政調整基金など基金については一定額を確保できる状況となっております。

引き続き、後年度負担の軽減、経常経費の削減などに努め、健全な財政の維持に全力で取り組む一方、新病院建設事業や学校施設の再編整備事業、高潮等に対する防災事業等はもとより、新たなニーズにも適切に対応してまいりたいと考えております。

なお、今定例会に提案させていただいております、課の統合による組織の見直しは、組織の一体化や業務のより効率的な執行により行財政改革に資するものであります。

また、財政健全化策のなかでも、定員適正化計画の見直しによる人件費の抑制は主要項目の1つであり、今年度内には新たに第2次定員適正化計画を策定し、これに基づき適正な定員管理を行うこととしております。
(3) さぬき市の経済成長率等につきましては、把握しておりませんが、国と同様の傾向にあるものと認識しております。

新さぬき市民病院の本体工事につきましては、比較的規模の大きな工事となること、病院という極めて多種多様な機能を有する建築物であること、基礎構造として免震構造を採用することを踏まえ、病院建築に精通し、高い技術力を有する業者を一般競争入札により選定したいと考えております。

なお、この入札におきましては、できるだけ県内業者が参加できるよう、2者又は3者で構成する特定建設工事共同企業体、いわゆるジョイント・ベンチャー(JV)を入札参加の要件としており、地元業者の受注機会が増えるよう配慮いたしております。

また、落札者と契約する際には、可能な限り下請工事や資材の調達等について市内業者の活用促進を図ることを、特記仕様書の中で努力義務として課し、その実績を定期的に報告させたいと考えております。

さらに、本体工事以外の廃棄物棟新築工事及び精神ディ・ケアセンター別棟新築工事並びに本体工事完了後の本館解体工事、造成工事及び外構工事等の地元で行える工事については分離発注し、できるだけ地元業者への受注機会の創出に努めてまいります。
 
(4) 次に、「公共工事の削減について」であります。
 国におきましては、平成22年度の下水道事業費について対前年度比9割減という予算案が示されておりますが、下水道事業はその必要性が高いことから、平成22年度からは、これまでの個別補助金が廃止されるものの、基幹となる事業の実施のほか、これと合わせて関連する社会基本整備や基幹事業の効果を一層高めるための事業を一体的に支援するため、地方公共団体にとって自由度の高い社会資本整備総合交付金が創設され、引き続き十分な財源措置が行われるものと認識しております。
 また、公共下水道事業から合併処理浄化槽設置整備事業への振替えにつきましては、公共下水道と合併処理浄化槽にはそれぞれにメリットがあり、本市におきましては、公共下水道事業については事業計画に基づき、全体計画のうち事業認可を受けた区域について、限られた予算の範囲において鋭意整備を進めるとともに、下水道区域以外におきましては、引き続き合併処理浄化槽での汚水処理を進めてまいりたいと考えております。
(5) また、観光の振興は、さぬき市にとって重要な施策の1つであり、豊富な観光資源を活用して、観光客の誘致に取り組んでまいります。
(6) 耕作放棄地の現状につきましては、田畑合わせて約339haの耕作放棄地を確認しておりますが、その内訳は、農業用機械等で耕作が可能となる農地は76ha、基盤整備等、条件整備をすることで耕作が可能となる農地は1ha、農地に復元することが困難な農地は262haという状況であり、耕作放棄地すべてで耕作を再開することは、不可能に近いと考えております。

 耕作放棄地対策につきましては、本市だけの問題でなく、全国的な課題であり、耕作放棄地すべてを解消することは困難でありますが、今後とも国の施策の動向も見ながら、さぬき市で対応できる方策を検討してまいります。
(7) なお、「子ども手当」を学校給食や地方税の未納分と相殺することにつきましては、現行法制度上は困難なものと考えております。
(8) また、ご指摘の牡蠣養殖の収穫量の減少や海苔の色おちにつきましては、香川県水産試験場等で研究、調査をしておりますが、原因の特定までには至っていない現状であります。
(8) 男女共同参画推進室の設置につきましては、現時点においてその必要性は少ないものと考えております。
2 海水や大気の環境について
<質問>
 若い頃、経済政策の勉強をしました。経済政策の目標は「経済の成長」「所得の再分配」「物価安定」「国際収支の均衡」等でした。その中には環境については何もありませんでした。大気はきれいで、海水は汚染されていないとの前提でした。あれから40〜50年。大気や海水は汚染され、環境問題として政治問題となっています。どうしてこんなことをいうのか。実は、故郷の鶴羽に一つの企業がやってきたのです。地元の鶴羽の人が言うのです。「環境をお願いします」と。鶴羽の海、かに甲湾は、素晴らしい海です。鵜部の弁天さんから津田の松原まで海を横切って遠泳したものです。楽しい少年時代の思い出です。そこが汚染されると死んでも死に切れません。水質保全について、国の規制を教えてください。赤潮などで、県も規制をしていれば、それもお願いします。
 さぬき市は国や県にも頼らず、強い規制をしようではありませんか。また、悪臭防止についても国や県の規制を教えてください。さぬき市は、それにもまして、悪臭防止条例をつくろうではありませんか。
<答弁>
 名倉議員の「海水や大気の環境保全について」のご質問にお答えいたします。
 海水については、水質汚濁防止法に基づき、COD(他学的酸素要求量)、DO(溶存酸素量)等の基準値がそれぞれの場所等によって定められており、市では毎年、海域9か所の水質検査を実施しており、検査結果はいずれも良好となっております。
 悪臭については、悪臭防止法に基づき、都市計画法の用途地域が規制地域に指定されており、さぬき市では、鴨部川西側の志度地区が指定されております。基準値については、アンモニア、硫化水素等対象の22の物質について、それぞれ定められております。
 大気の汚染については、大気汚染防止法に基づき、ばい煙、VOC(揮発性有機化合物)、粉じんごとに規制が設けられており、「香川県生活環境の保全に関する条例」に基づき、ばい煙、粉じんについて、より細かい基準が定められております。
 なお、市独自の悪臭防止条例については、国及び県において既に一定の基準が定められていることから、現在のところ制定する必要はないものと考えております。
3 臨農学級の開設を(農業教育のすすめ)
<質問>
 私が小学生の頃、臨海学級というものがありました。夏休み、学校へ泊り込み、朝は勉強、昼は海水浴、夜は望遠鏡で星の観察でした。お月さんも見ました。「月ではうさぎが餅つきをしているのよ」と教えられました。今、現段階で何をすべきか。私は臨農学級を提案します。朝は勉強と土いじり、昼は土いじりと海水浴、夜は星の観察やテレビもいいでしょう。とにかく幼児期から汗を流して働くことを教えることです。何でも、土に種子をまけば、必ず芽を出します。植物は裏切りません。小学校時代から人間は汗を流して、植物をつくり、それを食べるのだということを徹底的に教えたいものです。小中学校は、その上に、読み書きソロバン(初等数学)で十分です。高校へ行けば、自分の進路も決めて勉強すると思います。陽明学者の中江藤樹は知行合一を唱え「知ることは行うことだ」と教えています。小中学校生に、叩き込んでください。私もこの年になって反省しています。農業問題を語り、耕作放棄地ゼロ作戦を説きますが、一反足らずの田んぼは荒れています。近頃知人が助けてくれて、野菜をつくってくれています。こんな人間にならないように、働いて食物を食べることが、この世で一番大事なことです。大学で経済学を勉強しますと、労働価値説が一番優れています。労働なき富は社会の大罪です。教育長さん、農業教育のすすめをよろしくお願いします。
<答弁>
 名倉 毅議員の「臨農学級の開設について」のご質問にお答えします。
 新学習指導要領では、「指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項」として、「各教科書の指導に当たっては、体験的な学習や問題解決的な学習を重視するとともに、児童の興味・関心を生かし、自主的、自発的な学習が促されるよう工夫すること。」と表記されており、体験的な学習活動の充実は、強く求められています。
 本年度、市内では多和小学校と前山小学校が、国の事業である「豊かな体験活動推進事業」の研究指定を受け、親元を離れた自然豊かな農山漁村を訪問し、ホームスティをしながら地域の人々と交流したり、自然や文化に触れる体験、農林漁業の体験を実際に行う活動を年2回程度行いました。
 前山小学校では、徳島県牟岐地区で農業体験を行ったほか、地域の方からお借りした実習田を利用して、年間を通じて餅米作りを行い、田植えから雑草の除去、収穫までを保護者や地域の方々と一緒に取り組みました。
 多和小学校では、高知県幡多(はた)地区での漁村体験、徳島県三好地区(井川町)でのそば打ち体験等を行いました。井川町でのそば打ち体験に向けて、地域の人から田んぼをお借りして、年間を通じてそばづくりを行いました。また、学校園で野菜作りもしています。
 このほか、ほぼ全ての幼稚園・小学校では、イモづくり、野菜作り等の何らかの体験的な農業活動が実施されています。
 今後も土に帰る教育、「本物」の自然や文化に直に触れる中で、心を耕す教育を積極的に進めていきたいと考えています。
4 市長さん、政治姿勢の転換を
<質問>
 議員になってあと三ヶ月経てば三年になります。市町さんと二人で政治討論をしたことがないから、外から見た大山市政を語りたいと思います。

(1) 良くも悪しくもお役人政治。官僚政治。「胸を張るんだ。胸を」そのように見えます。それを見た全職員は、「胸を張るんだ。胸を」を見習っているようです。市民は市役所は敷居が高いという人がいます。
(2) 「さぬき市を財政再建団体にしてはならない」という信念を持っているように思われます。それはそれで結構です。私も大賛成です。ただそのために、どんな政策手段、どんな方法をとっているのかよく解りません。市民に情報を公開して欲しいものです。だから、さぬき市戦略会議をつくり、みんなで討論したいものです。
(2) 市長という職業は政治家の部類に属します。しかし、大山市長さんは、政治から距離をおいて、行政の立場で、世の中を冷ややかに見ているような気がします。そして「市政は市民のためにある。公平で公正な市政をしよう」と議会があるごとに叫びます。こんな言葉は百回叫んでも何の効果もありません。「公平とは何か」「公正とは何か」それを説明するのが、政治の役割です。私は20歳代にマルクスレーニン主義に染まったことがあります。日本中の私有財産を国有化して経済を運営し、「能力に応じて働き、必要に応じて分配する。」市役所の職員に例えれば、市長さんをはじめ幹部の人でも夫婦二人であれば、月給は20万円でよい。20歳代の職員でも、5人の子どもがあれば、夫婦二人を入れて70万円の月給を支払う。「能力に応じて働き、必要に応じて分配する」システムに染まりました。それこそ公平で公正だと思いました。小泉流の市場原理主義を信じ「経済は競争だ。勝てばよいのだ」というのも一つの方法です。競争に負ければ「自己責任だ。自己責任だ。」と言われ、派遣村へ入らなければなりません。これもある意味で公平で公正なのかも知れません。それはさておき、これからの日本の地方自治体の首長は、どんな人が良いか。官僚政治と対決する気概をもっている人です。権力にしっぽを振るような人ではダメです。大阪の知事さんは、本当に立派な政治家だと思います。今回香川県知事に立候補予定の女性も、この部類に属します。大山市長さんも、私が期待するような政治家になることを切に希望します。
今や、地域主権の時代です。是非政治行動をお願いします。

<答弁>
次に、「市長の政治姿勢について」であります。

 私は、市長に就任させていただいてからこれまで、[市政は市民のためにある]との基本理念の下、公正公平で透明性の高い市政運営に努めてまいりました。また、職員にもこのことを身をもって示してきたと自負しております。名倉議員が何をもってそう感じておられるのかわかりませんが、市民の皆さんに対して胸を張ったことなど一度もないと確信しております。
 また、情報公開と説明責任を大切にし、ご指摘いただいた財政健全化の取り組みにつきましても、その方策を公開し、機会あるごとに説明責任を果たしてきたと思っております。
 「公平で公正な市政」は、私の目指すところであり、政治信条でもあります。
 この世に生まれてきたすべての人が、自分の人生を祝福できるような社会に少しでも近づけるように、今後とも清新な気概と情熱を持って、全身全霊を傾け、職務にまい進してまいりたいと考えております。
5 永住外国人の選挙権について
<質問>
 永住外国人への地方選挙権付与法案は、今国会へ提案されるので、まださぬき市議会で議論をするのは時期尚早です。ただ6月議会で全員賛成の決議意見書をもらいたので説明したいと思います。永住外国人とは、主として戦前から日本に住む在日韓国人朝鮮人及び台湾出身者とその子孫をいいます。その人たちは、日本に生まれ、日本に住み、日本政府へ税金を納めている人々です。
こういう人達に、地方自治体議員に立候補する権利ではなく、選挙をする権利を与えるだけです。これは全てではないが、世界の国々では広く認められているのです。

(1) 納税について
アメリカの独立戦争を想起してください。本国のイギリスへ代表を送っていないのに、税金はかり要求されたアメリカは「代表無ければ、納税の義務なし」と独立の戦争を起こしました。日本にいる永住外国人は納税の義務を果たしています。だから参政権をもっていると思います。
(2) 日本人について
日本人とは誰をいうのか。日本では血統主義です。日本人の子が日本人です。父がわからないとき、母が日本人であれば日本人になれます。アメリカでは、生地主義です。アメリカで生まれればアメリカ人です。我々がアメリカへ行き、居住し、子どもを生めばその子はアメリカ人になります。日系アメリカ人です。太平洋戦争中、日系アメリカ人は、苦しみました。父の母国は日本、自分はアメリカ人。一つのドラマになるようです。
(3) 帰化について
帰化とは他の国の国籍を得てその国民となることと辞書にのっています。それはそれで正しいが、日本では、天皇様の徳を慕ってやってきた人たちと歴史で学びました。今、教科書を見ると、渡来人となっています。今の平成の天皇が語ったことがあります。「桓武天皇は私の直系なので、韓国には非常に親しみをおぼえます。」と。歴史を勉強していない人は、意味がわからないと思います。桓武天皇は50代の天皇で平安京をつくった人です。この人の母は、高野新笠といって朝鮮で滅びた百済国を武寧王(ぶねい)の子孫でした。従って桓武王朝は百済が復活したような政権でした。母はもちろん、王宮の女性たちも全て百済人でした。北畠親房も「神皇正統記」で日本と朝鮮は同祖だが、その文章を桓武天皇は焼いてしまったと書かれています。日本と朝鮮は固く結ばれていたのです。古代は「金銀がさわに(多く)あり、乙女のまよびきの国」とあこがれた朝鮮です。豊臣秀吉が明を征服し、今の北京に天皇を住まわせようと朝鮮出兵、文禄慶長の役です。そして百年前1910年朝鮮を植民地としてしまった日本。そのため日本人が優越感をもち、朝鮮をさげすんでいるようです。近代の世界史は西欧がアジアを植民地とした時代でした。今や抬頭するアジア、21世紀はアジアの時代です。高度成長する中国、インド、韓国、東アジア経済協同体は絶対必要です。広い視野に立ち、永住外国人の選挙権を付与したいものです。
このことについて、市長はどのようにお考えでしょうか。
私は10年前「みどり政経塾」を立ち上げ、政治運動に入りました。その目標は国内においては「平等な社会」対外的には「平和な自由貿易」です。資源なき日本は開放的自由貿易こそ必須です。ところが精神的に鎖国のような状態です。農業において多くの例外的規定を要求し、自由貿易を拒んでいます。その見返りとして、フィリピンやインドネシアから看護士や介護士を招いていますが、三年以内に日本の試験に合格しないといけません。合格率は0%です。中国から研修生として労働者を雇用しますが、研修期間が終わると強制帰国です。プロ野球選手も日本へ来ると「助っ人」「助っ人」をいいます。イチローや松井秀樹は本当にアメリカに溶け込んでいるんですよ。以上の論点から、この法律を成立されたいのに、政策から政局になっています。政局・・・・・権力闘争になっています。鳩山、小沢体制を打倒するためこの法律に反対するようになったのです。政府も法律提出を次期国会へ先送りするかも知れません。さぬき市で賛成の決議をしようではありませんか。

<答弁>
 次に、「永住外国人の選挙権について」であります。
言うまでもなく、国民の選挙権については憲法で保障され、法律によって規定されているものであり、ご質問の永住外国人の地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権の付与につきましても国会で議論され、法律として定められるものであります。
 この問題につきましては、国レベルにおいても賛否両論、様々な議論がなされており、政府与党内でも意思統一がなされるに至っておらず、今通常国会には関係法案が提出されない見通しであるとも言われておりますが、このことは、国民の意見も分かれていることの表れではないかと思います。
 国家のあり方にもかかわる重要な問題であることから、まずは、国会の場でしっかりと国民的議論をしていただくことが大切であると考えております。
 なお、ご質問のうち、「臨農学級の開設について」は教育長から、「海水や大気の環境保全について」は、市民部長から答弁させていただきます。
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